モンプチ スープの評判と安全性
知名度が高くいろいろなキャットフードを販売しているモンプチですが、その中でも人気があるのはモンプチ スープです。
需要が高いため、子猫用からシニア用まで販売されていて、味もノーマルタイプのほかに、クリーミースープや具がまったく入らないピュアスープなども販売されています。
これだけ人気のモンプチ スープですが、はたして安全性はどうなっているのか気になりますよね。
気になるモンプチ スープの安全性がどのようなものか、くわしくご紹介していきます。
モンプチ スープのオススメポイント
これほどモンプチ スープが人気であるのは、猫が水分を取りたがらない生き物であることも関係しています。
猫の祖先はもともと砂漠で生活してきました。
そのせいか、少ない水で十分に生きていけると、あまり水を飲みたがらない猫も多いのです。
しかし、猫も生き物ですから、あまり水を飲まないと脱水状態になってしまい健康によくありません。
腎臓に負担がかかり、ミネラルが凝縮してしまい尿路結石の原因となってしまうことも珍しくありません。
だから、猫を飼育している人はあの手この手で水を飲ませようとするのですが、なかなか猫はいうことを聞いてくれません。
その点、モンプチ スープはうま味を凝縮したスープで、成分のほとんどは水分です。
だから、どうしても水を飲みたがらない猫に水分補給をさせたいときや、日頃から尿路結石を予防するために水を飲ませたいときなどにはモンプチ スープがとても役立つのです。
モンプチ スープは栄養補給のためのキャットフードではなく、猫の嗜好性を満足させるためにつくられた一般食です。
常食としては適しませんが、うまく使用すると、猫の健康維持に役立ちます。
モンプチ スープの安全性は?
では、そんなモンプチ スープですが、安全性はどうでしょうか。
今回はモンプチ スープ まぐろスープの原材料から調べてみましょう。
モンプチスープの原材料は魚介類(まぐろ、かにかま、しらす、フィッシュエキス)、肉類(ささみ)、糖類(オリゴ糖)、油脂類(魚油)、増粘安定剤(加工でんぷん、増粘多糖類)、ビタミンE、カルミン酸色素、パプリカ色素となっています。
オリゴ糖は腸の中に生息している善玉菌のエサとなる糖類で、善玉菌がオリゴ糖を食べて増えると腸内環境が整い、下痢や便秘のケアに役立ちます。
魚油にはオメガ3脂肪酸という成分が含まれていて、心臓や腎臓を保護してくれたり、筋肉疲労の緩和、皮膚や関節の抗炎症効果などが期待できます。
ビタミンEはトコフェロールとも呼ばれていて、食品が傷むスピードを遅らせる効果があるため、ペットフードなどではよく酸化防止剤として使用されています。
しかしビタミンEは天然成分であり、毒性がとても低いので、安全性がとても高い成分です。
猫が過剰摂取すると血液が固まる時間が長くなるというデメリットもありますが、普通にキャットフードを食す程度なら過剰摂取になることはまずありません。
カルミン酸色素はコチニール色素ともいい、カイガラムシという昆虫からつくられる色素で、食品以外にも医薬品や化粧品などに使用されていますが、場合によっては急性のアレルギー反応が起こる場合があります。
パプリカ色素はその名の通りパプリカから抽出してつくられた色素で、天然由来であり、毒性は確認されていません。
増粘安定剤とは、液体の粘度をあげてとろみをつけるときなどに使用される食品添加物です。
加工でんぷんは天然でんぷんを科学的に加工し製造された物質の総称です。
人間が食べる食品にも使用されているので比較的安全ですが、合成のときに細かい調整ができないので、たまに未知の合成でんぷんができてしまうことがあり、それが健康を害するのではないかとの指摘があります。
増粘多糖類は天然由来の多糖類を2種類以上結合させてできた食品添加物で、人間用の冷凍食品や保存食品、調味料などにも使用されています。
しかし、どのように結合させるのかは製造元によって異なり、増粘多糖類のトラガントガムやカラギナンなどには発がん性があるとの研究データも公表されています。
残念ながら、増粘多糖類は1種類だけ使用した場合はその名前が表示されますが、2種類以上使用されると単に「増粘多糖類」としか表記されません。
モンプチ スープには増粘多糖類としか書かれていませんので、2種類以上のものを使用していることになります。
このように、モンプチ スープは上手に使えば猫の健康維持に役立ちますが、成分にはやや気になるところもある製品です。
それをきちんと理解した上で、猫に与えるかどうか決めてください。キャットフードの安全はしっかり確認しましょう。